少し前の話題になりますが、タイ古式マッサージがユネスコの無形文化遺産に登録されました。 日本では無形文化遺産として、「歌舞伎」「和食」「なまはげ」(来訪神)などが有名ですね。 私がタイマッサージと出会った15年前は、タイマッサージの根幹となる「セン」と言われるエネルギーラインについて満足に学べる環境が日本には少なく、きちんと学ぶには長期で何回もタイに行く必要がありました。 もっと深く学びたい気持ちは山々でしたが、現実的に私はそれができなかったので、日本で勉強できる様々な手技療法を学び、その中で「もしかしてこれがセンにちかい概念なのかも」と思ったのが、東洋医学の経絡と、オステオパシーのカウンターストレインでした。 こうして違う角度からタイマッサージを理解しようとしてきた経緯があるので、私のタイマッサージは少し異色かもしれません。でもタイ人のセラピストは私の施術を「これは違う」とはいいません。 昔お世話になったタイ人の先生は、「お客様の痛みに対してどう施術したらいいか」という私の質問に対して、 いつも「良くなるように、祈りなさい」と言いました。 ”秘伝の特効ツボ” とかを求めていた若い頃の私は、それが理解できず、何も教えてくれないと不貞腐れていましたが、今になって少しわかった気がします。 相手が健康になること祈って、タイマッサージを施すこと。 プロか素人かとか、何流とか何年やってるとか、そういうことは関係なく、 相手の痛みをとってあげたいという純粋な想いを持って施術にあたる事がタイマッサージには一番大切で、 それが今回、 「継承して残すべき "文化” 」として認定されたんだと感じています。 私は日本でタイ古式マッサージをしているので、言ってみれば、外国で活動する外国人の歌舞伎役者とか和食料理人のようなものです。最近はなまはげのなり手が少なくて外国人のなまはげさんもいるとニュースで見たことがありますが、やはりそういう方も日本の心を理解してやってくれたらうれしいですよね。 まだまだ道半ばですが、私も本来の「タイマッサージの心」を忘れずに、これからも広めていけたらと思っています。 momが目指すもの おうちレッスンを始めた理由 momへようこそ。 コメントの受け付けは終了しました。
|