一年で一番寒さが厳しい季節。 私が体を温めたいときに重宝しているスパイスが八角です。 強力な抗ウイルス作用があり、インフルエンザの薬のタミフルの原料でもあります。 冬は漢方的にホルモンバランスや老化を司る「腎」の働きが弱くなりやすい季節で、腎が原気(元気)の元となることから「寒さや冷えが老化を招く」とも言われます。 八角にはその腎を補う作用があり、これらが原因となる腰痛や腹痛を改善したり、食欲不振、血行障害などの治療にも用いられています。 お好みの野菜を入れた塩味のスープに八角を一つ入れるだけで、冬にぴったりな薬膳スープが出来上がります。 棒々鶏を作るときに八角を入れると、風味がついてさらに美味しくなりますよ。ぜひお試しください。 インフルエンザに麻黄湯 きゅうりのスープ 湯(タン)の力 そろそろ新茶の季節ですね。 昔から新茶を飲むと病気にならないとか長生きできると言われています。 冬の間に養分を蓄え一番最初に芽吹いた茶葉は、その後摘まれるものよりも栄養価が高いので、立春から数えて88日目頃に摘まれるその年最初のお茶は特に体によく、縁起の良いものとされていたそうです。 これに加え、緑茶のカテキンには高い殺菌力があり、ハーブの専門家は緑茶を「最高の浄化のハーブ」といったりもします。 なので、私は施術の前後の飲み物は急須で入れた温かい緑茶をおすすめしています。 今年の八十八夜は5月2日。GWのイベント沢山で忙しいときですが、日本各地のおいしい新茶が店に出回ります。 木の芽時で不安定になりやすいこの季節、新茶のパワーを取り入れて元気にお過ごしください。 インフルエンザが流行っていますね。漢方薬の麻黄湯がインフルエンザに効果があるというのは有名ですが、インフルエンザウイルスに直接作用するわけではなく、気道の炎症を抑え、体の防御機能を高めることでウイルスに抵抗すると考えられています。
私は風邪っぽいなと感じた時、主にこの麻黄湯と葛根湯を使い分けているのですが、体がだるい、のど鼻に違和感があるという程度の時は1日3回の葛根湯を数日続けます。 熱が出て悪寒がする、体の節々が痛いという時は、麻黄湯を飲んで暖かくして眠るとジワーと汗が出て体が熱くなり、翌日かなり楽になっています。急な発熱でどうしても病院に行けない時、常備しておくと頼りになる漢方薬です。 |